題詠100★2016 001~010

テーマ「学校図書館」

001:地
大地震(おおない)や竜巻の惨まざまざと伝え続けている『方丈記』

002:欠
背表紙の欠けた本たちこんなにも愛されている「かいけつゾロリ」

003:超
超快適マスクに守られ本日も埃まみれの書架と闘う

004:相当
相当な歳月だろう本棚にこの乱雑さが降り積もるまで

005:移
統廃合された校から移管した本にしずかに蔵書印押す

006:及
柔らかに波及していけ図書室から放たれる本のあかるいひかり

007:厳
冷厳な決意を持って捨てていく二十年前に愛された本

008:製
製本の安易さ憎しぽろぽろと次々外れるゾロリのページ

009:たまたま
今年度たまたまここにいる者として立てている整理計画

010:容
本棚の容量超えた本たちを選んで捨てる仕事さびしき
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新たな百首に向けて

題詠blog2014で短歌を始め、次の2015にも参加させていただき、二年続けてとても楽しく有意義な時間を過ごしました。2016年は「題詠100★2016」として、ブログではなくFacebookでの開催となったため、残念なのですが、私には参加しにくくなってしまいました。
そこで、主催の五十嵐きよみ様にお願いして、題詠100★2016の題だけをお借りして、このブログで歌を発表させていただくことにしました。今年も百のお題に挑戦できるのを楽しみながら、マイペースで歌をつくってみたいと思います。

「うたの日」投稿作品(2016年7月)

2016.7.1「牙」
ざくざくと歯を磨きおりわたくしに残されているわずかな刃(やいば)

2016.7.6「指」
柚子餡をのの字につつむカステラから解き放っていく吾子の指先

2016.7.9「落」
「効率」からこぼれた時間 病院の待合で読む村上春樹

2016.7.10「自由詠」
しょわしょわと炭酸のごと沸き上がる蛙の声に洗われる夜

2016.7.14「スーパー」
しろじろとあかるい夜のスーパーで幸せだけが売られていない

2016.7.15「テーブル」
おしゃべりが咲き続けてる女子大のカフェのピンクのテーブルクロス

2016.7.16「赤」
夕暮れが深さを増してゆく街でテールランプはいよいよ赤く

2016.7.19「閉」
病んだ眼をそっと閉じつつバス待てば頬撫でてゆく初夏のそよ風

2016.7.24「散歩」
長い長い散歩のような午睡からゆらゆら目覚めていく夏の午後

2016.7.25「ヒマワリ」
びっしりと種を太らせ向日葵が腕いっぱいに抱きしめる未来

2016.7.27「曲」
山道は折り畳まれたパノラマでカーブするたびに緑が開く
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