030:物(文乃)

立春を過ぎ三割に下げられて干支の置物まだ売られおり
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029:尺(文乃)

計算尺ぎりりと回し若者は宇宙を統べる法則探す

028:改(文乃)

改札に鋏を鳴らす音が消え機械は平らな切符吐き出す

027:ダウン(文乃)

フリースもダウンジャケットも脱ぎ捨てて子らは春へと駆け出していく

026:湿(文乃)

給食の白衣にアイロン強く圧しぱりっと湿り気追い出してゆく

025:さらさら(文乃)

さらさらと砂は落ちゆく永遠に約束の時間行き来しながら

024:真(文乃)

真夏日の標識のようにすっくりと向日葵の花並び立つ庭

023:柱(文乃)

軒下の巨大な氷柱(つらら)曲がり来て硝子窓へと爪伸ばしおり

022:砕(文乃)

かんこんと叩き落とされ砕かれて氷柱(つらら)の欠片雪に光れり

021:小(文乃)

小石やら紙やら錆びた金具やら出てくる出てくる子らのポケット
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